高校入試の合格発表は講師が各高校に見に行き、合否報告が各講師から私に来るようになっています。
以前は講師の家の場所とか行きやすさを考慮して、どの講師がどの高校を見に行くのかを決めていました。が、ある年、亡くなったI先生が見に行った高校で不合格の生徒がいて、その時に「一番受かって欲しいと思う人が見に行くべきだと思う」と言われました。I先生は高校生の数学担当で中学生は担当していなかったのですが、家の位置で見に行って貰っていました。 その時、正論だと思い、それからはなるべく担当講師が見に行くようにしています。私も勿論見に行くのですが、今年の入試で私が見に行った高校では7年ぶりに不合格がいました。
講師から不合格の連絡が来ても、落ち込むのですが、受験番号がないのを目の当たりにした時のショックは比べものにならないです。
大学入試は「落とす入試」と言われるように、第一志望に合格出来る人はほんのわずかです。だからこそ、生徒が第一志望の一流大学に受かった時は私としても「やったー!バンザーイ!」という気持ちになります。ただ、私自身、滑り止めの大学に行くより、浪人して第一志望に行った方がいいという考え(特に男子は)を持っているので、 不合格でもそうショックではありません。探したらPCに娘の大学の合格発表の時の写真がありましたが、番号はとびとびで、最大では16番開いているところもありました。
しかし、高校入試は番号がずっと連なっていて、一つだけ欠けているという感じです。番号がなかった時は???という感じになります。私でさえそうなので、生徒本人や保護者の方からしたら、悲しいというより、キツネにつままれているような、非現実の感じのありえないという感覚になるのではないでしょうか?
公立高校よりも私立高校の方が大学入試に対応した授業をし、補習なども充実しています。また来年は入試制度が変わるために、変更に対応しやすい私立高校の方が大学入試のことを考えれば、むしろ良いと思います。が、高校入試は「入れる入試」なので、不合格の時は精神的にきついです。
私はやらないで後悔するよりも、失敗してもやって後悔した方がいいという考えなので、よほど無理の場合以外は反対はしないのですが…。不合格になった生徒の気持ちを考えると、難しいところです。こういう仕事をしているものとしては永遠のテーマかもしれません。
今年は生徒全員が第一志望に合格出来るように、気持ちも新たに私もまたスタートしようと決意しています。
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