毎年のことながら、高校入試の合格発表の日は私にとって1年で一番大事な日です。
特に、今年は生徒数が多くて29名が試験に臨んだ上に、中学の担任から受験校を変えた方がいいと言われた生徒が何人もいましたし、過去のデータから見ても厳しい生徒が何人もいたので、過去ワーストの不合格者数になるのではないかと非常に不安でした。
先週の金曜に火災保険の人が来て、合格発表がいつか問われたので、来週の火曜と言うと、「楽しみやな」と言われ、「なんちゃ楽しみでない。ドキドキだけだよ」と答えました。
前日はあまり眠られず、睡眠不足の状態で発表を待ちます(-_-;)
結果は3名が残念でしたが、他26名は合格でした。不合格の方には申し訳ないですが、正直ほっとしました。7人も8人も不合格なら責任者として、切腹ものかなと思っていたので(:_;)
10時半過ぎに全員の合否を確認出来たので、仮眠しようと床についたのですが、興奮しているのか、なかなか寝付かれません。やはり不合格の生徒のことが気になって仕方ありません。
夕刻、塾に行くと合格した生徒さんが何人も挨拶に来てくれました。晴れやかで誇らしげな笑顔を見ていると、非常に嬉しくなります。
中学1年の終わりに入塾して成績を大きく上げて一高に合格した男子と、2年の途中で入塾して成績を大きく上げて高高に入った女子からは手紙を貰いました。うちの塾に入ってよかったという旨の手紙で、こういう手紙を貰うと、この仕事をしていてよかったと心底思います。
心配、不安、安堵、悲しさ、嬉しさ、感激と感情がジェットコースターみたいに大きく変化した日でした。「史上最大の作戦」という第二次世界大戦の連合国のノルマンジー上陸作戦を描いた有名な映画がありますが、原題はthe longest dayで、まさに私のとっては、1年で一番長い日となりました。
最後に、高校に進学するみなさんへ。
高校の内容はめちゃくちゃ難しいですよ。特に上位校に入った人は、数学でそんなに理解出来ないことは今までなかったと思いますが、高校の数学になると、まったく分からなくなります。特に私の塾は手取り足取りで、塾の言うとおりに勉強していたら、それで出来るようになりますが、今後はそういきません。中学とは勉強の仕方をがらりと変えなければいけません。「自主的に自学する」これが大事です。これを私のはなむけの言葉とさせていただきます。
皆さんの未来に幸多いことを願っています。